自家歯牙移植
歯を抜かなくてはいけなくなったとき
歯を抜かなくてはいけなくなった理由はなんでしょう。
歯の神経の治療がうまくいっていなかったり、歯が割れてしまったり、むし歯を放置して大きくなりすぎてしまっていたり。歯周病の場合もあります。
永久歯は抜いてしまったらもう生えてはきません。一本くらいなくなってもまだ噛めると思いがちですが、歯は一箇所なくなると、その両側の歯はあいている方へ倒れてきますし、噛みあっていた歯は、噛み合う歯を求めて伸びてきます。その結果、噛みあわせがおかしくなったり、磨きにくくなったりという可能性があります。
ですから、やむを得ず抜歯しなくてはいけなくなった場合は、インプラントを埋入する、隣の歯を削ってブリッジにするなどして、なくなってしまった隙間をうめなくてはいけません。
自分の歯を移植するという方法もあります
自家歯牙移植といい、自分の歯を抜き、自分自身の口の中の別の場所に移植する方法です。
親知らずを移植に使うことが最も多いのですが、親知らずははえていますか?
一番奥の歯のことで、歯磨きなどが行き届かずに、虫歯になったり、炎症を起こすことが少なくないため、虫歯などになる前に予防的に抜くことが多い歯です。
月星光博著 自家歯牙移植(クインテッセンス)より
自家歯牙移植の条件
年齢的には40歳前後まで。
移植する親知らずなどのドナー歯が、虫歯や歯周病でない健康である必要があります。
そして、移植したいところの大きさがあうことなどです。
一番奥の歯も、歯周病や虫歯にならないよう、予防をしましょう。